溶融塩化学講習会
第44回溶融塩化学講習会(実験講習会)
第44回溶融塩化学講習会は無事終了いたしました。沢山のご参加、誠に有難うございました。
—高温溶融塩および室温イオン液体中での電気化学測定の実際—
主 催: |
電気化学会溶融塩委員会 |
協 賛: |
日本化学会, イオン液体研究会, 電気化学会関西支部, 電気化学会電池技術委員会 |
高温溶融塩中での電気化学反応により、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、希土類金属、アクチニドをはじめとした種々の元素の単離・精製や化合物の合成が可能であり、新たに研究を行ってみたいという方も多いと思います。しかしながら、高温であるがゆえに実験が難しいと思い躊躇されている方もおられると思います。
また、最近は室温イオン液体も、不燃性、耐熱性、高電気化学安定性など魅力的な特長をもつ電解液として、二次電池分野や電析分野で大変注目を集めております。一方、含水量のチェックや参照極の選択など、再現性の良い電気化学測定を行うのは必ずしも容易ではないとの声が多く聞かれます。
そこで、今回「高温溶融塩および室温イオン液体中での電気化学測定の実際」と題して、実験の準備から種々の測定までそのポイントを分かりやすく習得していただける実験講習会を企画致しました。溶融塩委員会ならではの気鋭の若手講師による充実したプログラムですので、初心者から経験者まで確実にレベルアップして頂けるものと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
日時および場所
2014年9月11日(木) 9:30-16:30(終了時刻は予定)
〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町
京都大学本部キャンパス 工学部物理系校舎506号室(予定)
本部・西部構内マップ
参加費
会員 (協賛学協会員および協賛学協会学生会員を含む)40,000円(税込)
会員外50,000円(消費税込)
テキストのみ購入4,000円(消費税、送料込)
参加費振込先:
ゆうちょ銀行(郵便局)からの振り込み口座
ゆうちょ銀行振替口座: 00280-6-49625 名義人: 溶融塩委員会
他行からの振込の場合
店名: 〇二九(ゼロニキュウ)店(029) 口座番号:当座 0049625 名義人: 溶融塩委員会
参加申し込み方法
E-mailまたはFAXにより下記の内容を、申込み・問合先にご連絡のうえお申し込みください。
定員:12名(先着順。同一所属からのお申し込みは2名以内とさせて頂きます。)
(参加申し込み締切り:
2014年8月22日)(定員になり次第受付を終了いたします)
1. 参加者氏名
2. 所属
3. 連絡先(郵便番号, 住所, TEL, FAX, E-mailアドレス)
4. 会員資格(会員/非会員/学生会員/学生非会員)
申込み・問合先
〒606-8501 京都市左京区吉田本町 溶融塩委員会事務局 野平俊之・奥田久美
TEL: 075-753-5822/5827 FAX: 075-753-5906
E-mail: msc_@_electrochem.jp ("_at_"を"@"に変更)
プログラム
9:30〜9:40 開会の挨拶
9:40〜16:30 2班に分かれて講義と実験(実験が終わり次第解散予定)
A班:午前-室温イオン液体、午後-高温溶融塩
B班:午前-高温溶融塩、午後-室温イオン液体
内容
(1) 室温イオン液体の電気化学測定
講師:松本一彦(京都大学)
講義:イオン液体取扱い上のポイント
実習1:イオン液体の乾燥、カールフィッシャー滴定による含水量測定
実習2:測定セルおよび電極の準備
実習3:フェロセンの酸化還元挙動のサイクリックボルタンメトリー
実習4:電位窓測定(アルカリ金属の析出溶解)
イオン液体は、TFSA系およびFSA系イオン液体を使用予定。
(2) 高温溶融塩の電気化学測定
講師:安田幸司(京都大学)
講義:溶融塩取扱い上のポイント
実習1:LiCl-KCl共晶塩の準備、電極作製
実習2:Al-Li合金参照極およびAg+/Ag参照極の使い方
実習3:予備電解と電位窓測定(リチウム金属析出および塩素ガス発生)
実習4:MgCl2塩の添加とMg析出の電気化学測定(CV, CA等)
溶融塩は、LiCl-KClを使用予定。
これまでの溶融塩講習会