主 催: | (社)電気化学会溶融塩委員会 |
協 賛: | 電気化学会関東支部・電気化学会関西支部・電池技術委員会・電解科学技術委員会・イオン液体研究会・日本化学会・日本熱物性学会・日本鉄鋼協会・大阪科学技術センター・応用物理学会・近畿化学協会・日本原子力学会(予定,順不同) |
リチウムイオン電池は小型の電子機器から電気自動車や大型の電力貯蔵など幅広い用途に用いられています.リチウムイオン電池が普及するに伴って,リチウム資源の価格は上昇しており,持続的社会の実現に必要とされる大量の二次電池を安価かつ安定に供給していくためには,リチウムと同様に高電圧,高エネルギー密度の実現が期待されるナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属元素を利用した二次電池の開発が望まれています.しかし,これらの金属または金属イオンを利用した二次電池を開発するためには,それらに適した新たな負極および正極活物質を開発する必要があるのみならず,より安全で最適な電解質の開発が不可欠です.なかでも難燃性であるイオン液体,溶融塩および固体電解質は安全な電解質として注目されています.本講習会では,リチウム以外のアルカリ金属を利用した二次電池研究の第一線で活躍されている研究者を講師に迎え,非リチウム二次電池の研究開発状況についてわかりやすく解説していただきます.
2021年10月27日(水)13:00〜17:20
Zoomによるリアルタイムオンライン開催
電気化学会・協賛学協会会員:6,000円
非会員:12,000円
学生:無料
溶融塩委員会個人会員・法人委員:無料
テキストはPDFにて配布いたします.
締め切りました.
〒223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1 慶應義塾大学理工学部応用化学科
世話人 片山 靖
TEL/FAX: 045-566-1561
12:50-13:00 |
開会の辞 |
13:00-13:50 |
講師:駒場慎一(東京理科大学) リチウムイオン電池に必要なリチウム資源の地政学リスクやコバルトやニッケルなどのコストリスクを回避できる高性能電池として,ナトリウムやカリウムを可動イオンとする次世代電池の研究開発状況を解説します. |
13:50-14:40 |
講師:松本一彦(京都大学) ナトリウム二次電池は資源的優位性から,大型蓄電池への応用が期待されています.本講演では,イオン液体の特徴を生かしたナトリウム二次電池の開発と実験室における電解質や電池セルの評価法について述べます. |
14:50-15:40 |
講師:玉越富夫→鬼頭賢信(日本ガイシ) NAS電池は正極に硫黄,負極にナトリウム,電解質としてβアルミナで構成される高温型二次電池です.本講演では,NAS電池の原理,長期信頼性,安全設計および運用例について述べます. |
15:40-16:30 |
講師:橘田晃宜(産業技術総合研究所) ナトリウムイオン電池の実用化に向けて,安全性と安定性を両立しうる負極材料として,スピネル型構造を有するナトリウムチタン酸化物を開発しました.本講演ではその経緯と今後の展望についてご紹介いたします. |
16:30-17:20 |
講師:薄井洋行,坂口裕樹(鳥取大学) Naイオン電池の負極活物質として高容量の合金系材料の開発が望まれていますが,サイクル寿命に乏しい課題を抱えています.本講演では,演者らが創製した種々のNa貯蔵性合金についてイオン液体電解液を用いることで負極性能の改善に成功した事例を紹介します. |
開催年 | 名称 | 場所 |
---|---|---|
2020年 | オンライン | 第49回溶融塩化学講習会 |
2019年 | 千葉 | 第48回溶融塩化学講習会 |
2017年 | 仙台 | 第47回溶融塩化学講習会 |
2016年 | 東京 | 第46回溶融塩化学講習会 |
2015年 | 東京 | 第45回溶融塩化学講習会 |
2014年 | 京都 | 第44回溶融塩化学講習会 |
2012年 | 横浜 | 第43回溶融塩化学講習会 |
2011年 | 京都 | 第42回溶融塩化学講習会 |
2010年 | 東京 | 第41回溶融塩化学講習会 |
2009年 | 吹田 | 第40回溶融塩化学講習会 |
2008年 | 東京 | 第39回溶融塩化学講習会 |
2007年 | 神戸 | 第38回溶融塩化学講習会 |
2006年 | 横浜 | 第37回溶融塩化学講習会 |
2005年 | 東京 | 第36回溶融塩化学講習会 |